【Orafi Ceretti】オラフィ・チェレッティが魅力的すぎる理由
オラフィ・チェレッティは、知る人ぞ知るローマの金工芸のブランド。
日本では、密かに20年以上百貨店などでちょこちょこ展開があったようで、特に50代upperのマダム達に人気のやや格調高めのブランドです。
イマドキブランドによく見られる華奢さ・流線的なジュエリーとはちょっと違うのですが、ありそうで無いその存在感に、私も一目惚れしてしまいました。
ということで、その魅力を全力でお届けします。
紀元前からの「粒金」の技法を今に伝えるローマ発のブランド
オラフィ・チェレッティのジュエリーは「粒金」という技法で作られています。
粒金は、その名の通り小さな金の粒を置いていくことで、絵を描くように表現していく技法。
粒金例:こういうの↓
気の遠くなるような細かさよ (°д°)
粒金はもともと紀元前8〜1世紀に、古代エトルリア(現在のイタリア中部)で栄えた金細工の技法だそうです。
デザイナーOfafi Ceretti(オラフィ・チェレッティ)氏はローマ在中のイタリア人。
この地に古くから伝わる粒金の技法を伝承し、当時の面影を残しつつも新しい発想のジュエリーを作っています。
粒金(っぽい)ジュエリー自体は時々見かけますが、生粋のローマ人が現代向けにそれを作り続けているということで、説得力がありますね。
オラフィ氏来日時に、アンティーク系やインドジュエリーなどで見かける金細工のものとどう違うの?と聞いてみたところ・・・
ていねいに図解で説明を受けました。笑
<図解>
・・・なるほど。
つまり、普通は半円状のものを溶接していくのに対し、粒金は本当に球体のまま、接地する面が極めて少ないところを加工していくのね。
これは本当に技術を要するそうで、また、金の粒が球体になっているからこそ、光や陰影に富んだジュエリーに仕上がるという寸法です。
はちみつのような輝き。22金の魅力
オラフィ・チェレッティの金は、ほとんどの物が22金製。(一部、強度の関係で18Kなども使用しているようです)
はちみつ色の〜〜魅惑のジュエリ〜〜〜 ←ご乱心
ハア、ハア。
インド人か中国人ばりにゴールドフェチな私、この濃密なゴールドの色合いにはノックアウト。本当に綺麗です。
1つ1つ、ハンドメイドの1点もの
オラフィチェレッティのジュエリーは、1つ1つイタリアの工房で手作業で作られています。
粒金の技法自体が伝統工芸的なものなので当然といえば当然ですが、気が遠くなるような細かさ。
手法だけでなく、デザイン自体もオラフィ・チェレッティ氏の自由なインスピレーションによるものなので、さらにその存在感は稀有なものになっています。
例えばくまちゃんのピアス作って!とオーダーすると本当に次の来日までにくまちゃんを作ってきてくれたりします。笑。とても大らか。
“ファッショナブル”ではない。だが、それがいい
私はオラフィ・チェレッティを伊勢丹の期間限定ショップで知りました。
正直、伊勢丹1Fのジュエリーはアーカーなどカジュアルでモード寄りのものが多いので、ちょっと浮いてましたよ笑。
↓これはかなり盛ってる方だがw(あまり画像がなく・・・)
そう、オラフィ・チェレッティのジュエリーは、NYやフランス、そして洗練された日本のブランドに比べると、少々重い?というか、現代ぽくない雰囲気を持っています。
紀元前からの手法を使っているので、当然と言えば当然ですが。
遺跡から出土した?博物館から持ってきた?って感じです。
だけど・・・
最近よく見る日本のジュエリーブランドは、
「何気ない日常を彩るブランドです」
「さりげない主張があるジュエリーです」
そんなんばっかり笑。
ちょっとそういったものには飽き飽きでしたので、この頑固なまでのイタリアン・クラシコ精神が、本当に魅力的に映るんですよ。
もちろん、ファッションに使えないという意味ではなく、着こなしによっては最高にクールにもなります!
こういうものこそ、さりげなく取り入れたい。。
遊び心のある柔軟なデザイン
クラシカルなデザインが多いオラフィ・チェレッティですが、1つ1つを見ていくと実に創造性に富んでます。
日本橋マダムが好みそうなゴージャスなものも多いですが笑・・・
↓こういうのなw
若い女性が普段身につけられるアイテムもいっぱいあって、それがなんともイイんです。
アヒルちゃんのピアス。プリッとしててかわいいお(^ω^)
小さなペンダントトップ。太陽がモチーフです。
全て22金製なので、大きくなればなるほどお値段はアップしますが(30〜40万円のものが多かった記憶)・・・
上のペンダントトップのような小ぶりなものであれば、6万円台からありました。
ちなみに日本では、三越やうめだ阪急など百貨店の期間限定で展開することが多いそうです。
イタリアからデザイナーのオラフィ氏がハンドキャリーで直に持ってきているので、お値段的にも良心的かと思います。
何より22金だしね!笑
コレクター魂をくすぐる一生モノ
そんなこんなでマッシモ・チェレッティ、久々に数種類集めたいなと思わされましたよ。
やはりクラシカルな中にもオリジナリティがあって、温かみがあり、確固たる核があるブランドは強いなーと。
日本のそれよりも、伝統の中で自由に遊んでいる余裕が感じられます。
きっと10年20年経ても、命ある限り同じアプローチで変わらぬモノを作っていてくれるだろう・・・
そういう安心感があり、それがコレクションしたい気持ちに繋がるのです。
やはり日本にも長年のファンの方がいて、回顧展ばりに集めてくれている人も多いのだとか。うーん、羨ましいぞ日本橋マダムw
日本での展開は、百貨店での期間限定での出店が多いみたいです。特に日本橋三越では長年、恒例でやっているそう。
今年(2017年)も、11月14日から一週間やるそうなので興味を惹かれた方は、目の保養がてら見に行って見てはいかがでしょうか。
(了)
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