ザハ・ハディッドの言葉

 

ザハ・ハディッドの言葉。

 

駆け出しの頃は、たった一粒の宝石のように

輝く建築をつくろうとしていた。

今私が目指すのは、繋げること。

新しい景観をつくること。

現代都市とその住民の生活に溶け込むこと。

 

出典「The Guardian」2006年10月9日付け

 

ザハ・ハディッドといえば極めて奇抜で未来的なデザインをし、「アンビルドの女王」と呼ばれた天才建築家。(2000年代に入り技術革新が進んでアンビルドではなくなった。時代がやっとザハに追いついた)

 

2020年東京オリンピックに向けての新国立競技場コンペで一度は選ばれたものの、その後予算の関係その他の問題で白紙に戻されたことで、日本では一般的にも名が知れ渡りました。

(あの時の日本側の対応は本当に恥ずかしかった)

 

 

繋げる、新しい景観をつくる、生活に溶け込むこと。

 

 

もはや大局観さえ感じられる天才建築家のことば。

クリエイターはしばしば細部にこだわりすぎて、大きな流れを見失うタイプの人が多いけれども、若かりしザハにもその傾向はあったのだろうか。

 

 

とはいえ、新国立競技場のデザイン案は、この言葉尻だけと照らし合わせると、あまりに近未来的で斬新すぎるものに一般的には見えたりもする。

でも天才・ザハの頭の中ではそれが未来の景観に溶け込んでいるところまで見えていたのでしょうね。

 

韓国の「東大門デザインプラザ」も、当初は「周囲の景観と合わない」と非難殺到したとか。

新国立競技場も、白紙に戻す理由の一つとして、景観を損ねるだとか、施工費そして維持費が掛かりすぎるというものがあったけれど、

結局、韓国にはあの巨大なザハ建築が残り、東京は難癖つけてやめにしたのよね。

 

ない袖は振れないし市民の血税ではあるけれど、こういった国家の一大箱物プロジェクトに、施工費や維持費がかかるすぎる等お金のことを執拗に言い出したら、やはりダイナミズムのある力を持ったものは生まれないのがセオリー。

まあ、それが日本の今の国力の無さを物語ってしまっていて皮肉ですわね。ガッガリだよ笑

 

 

話はそれたけれど、

 

・人間、ある程度の年齢になったら必要なのは「大局観」

 

・ザハ建築は圧倒的なパワーと美しさを持っていて本当に圧倒される。近隣では、韓国の「東大門デザインプラザ」があるので見にいってみよう

 

ということでした。

 

(了)

 

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