ディプティックのDO SON(ドソン)、とてつもなく美しい香り
diptyque(ディプティック)のDO SON(ドソン)。
オードトワレをタッチアップした印象は
そんなところだった。
チュベローズやブーケ系の香水は様々なブランドで出している人気の香りだから、一歩間違うと「よくあるイイ香り」「人とかぶる香り」ではあるのだけれど、このDO SON(ドソン)は・・・
それだけではない、柔らかく麗しい、天上の女神のような香りがする。笑
一言でいうととんでもなく良い香りです。
ディプティック中、女性一番人気?「ド ソン」
チュベローズの花の香りがふわっと広がる、DO SON(ドソン)。
ジャスミンやホワイトフローラルの香りは、華やかでエレガントで好き嫌いが分かれにくいため、この「ド ソン」も日本ではdiptyqueで1、2を争う人気だと伊勢丹の販売員さんが言っていた。
代表する香りの成分:チュベローズ、オレンジの葉、ピンクペッパー、ムスク
日当たりのいい、霞みがかった、柔らかな、控えめな誘惑──を、表現している香りだそうだ(diptyque公式HPより意訳。何のこっちゃという説明ではありますが笑)。
創業者の一人の幼少期の思い出の香りを再現したもので、海からの優しい風、母親からほんのり香るチュベローズ・・・ベトナムの海辺で過ごしたひとときのイメージから創られた香りということだった。
正直、ストーリーは個人の思い出に基づくものなので、ベトナムの〜と言われても誰しもピンと来ないかもしれない。
けどオリエンタルな南国はイメージできる香り。
思い出の中の、眩しく幸福な、うっとりするような時間を表現していることは伝わってくる。
チュベローズ単体の香りと比べてみると分かるが、「ド ソン」は確かに奥の方にほんの少しマリンテイストがある(と言っても、嗅ぎ比べないと分からない程度)。これが奥行きを感じさせてくれる。
「母から香ってきた」チュベローズということもあってか、全体的にはとてもエレガントで柔和。しかし南国の花らしい鮮烈さのある、「生花のブーケのような」香りでした。
チュベローズ・・・女神か、娼婦か。
チュベローズ。
香水界ではポピュラーな花で、どこのブランドもチュベローズを使った香りを1つは出しているのでは?というくらい愛されている香りの1つです。
華やかで柔らか、そして甘やか。芳しい・・・
私としては、ハワイの花飾りなんかに使われるリラクシンな、どちらかというと”陽”なイメージを持っていたのだが、この花、綺麗な顔してなかなかのタマだったことが判明。笑。
「FASHION HEADLINE」によると、チュベローズとは・・・
花香の中でもっともセクシーといわれ、暗くなるほど芳香が強まり、艶やかで濃艶な扇情的な夜の花。イギリス18世紀、ヴィクトリア朝時代の花言葉は、「危険な喜び」、「なまめかしさ」ともいわれ、20世紀はじめのフランスでは、良家と高級娼婦の香りにははっきりとした違いがあり、家柄のいい娘たちは、バラやスミレの花の香りをほのかに漂わせるのが定番。かのマリー・アントワネットもその組み合わせをこよなく愛したらしい。
これに対して高級娼婦は、チュベローズやジャスミン、パッチュリ、動物性香料のムスクやアンバーを用いた、あからさまにセクシーな香りを常用し、19世紀終わりから20世紀はじめにかけ、女性がどのような素性であるのかは、漂わせる香りで知ることができたとか。
引用:Fasion Headline「世界中を狂わせたヒミツの香りチュベローズ」より
とにかく「夢は夜ひらく」花ということで、配分次第で上品にも、あからさまにセクシーにもなる、お姫様にも娼婦にもマストなアイテムだったらしい。
ドソンは、いやらしさのない、前者の上品でエレガントな方のチュベローズだが・・・魅力のカサ増しに役立つことは間違いなさそうだ。
一体、この女(ひと)は清純なのか悪女なのか分からなくなる、ふわっと狂わせる力は持っている感じがする。
面白みのない香り?
一方で。
ドソンの色々な口コミを見ていると、「いい香りだけれど終始花の香りで、面白みが無い気がする」というものがある。分かる。
最初に「とんでもなくいい香り」と書いたが、言い換えれば「最初から最後まで、生花のブーケの香りがする」「ありきたりに感じる」香りかもしれない。
ちなみにうちのお母ちゃんもこれ系の香り。。。
動物的なセクシーさは無く、仕掛けるようなアグレッシブさも無く、そういう意味ではドラマチックな香りでは無いことは確か。(ただ、これはこれで手招きするような誘引性があると思うんですけどね・・・)
一方で、30代も後半〜40歳アッパーになると、もはやこういう分かりやすい「お花」の一本調子なものをふわっと香らせるのが大人の余裕なのではないかという気もする。
仕掛けるような動物系のセクシーな香り、あからさまな甘い香りのものは、もういい。
主張しすぎずに、生花のブーケ(の香り)をしとやかに身に付けたい。
これがしとどに板につくようなピュアネスさを無くさない女性は、年齢を重ねても尚、素敵でいられそう。
まとめますと、
以上です。
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